STORY

銀河漂流バイファム

消えた12人

 タウト星を目指すジェイナス号のある夜。
 ドアに隙間が空いていた女の子の部屋の前に居合わせたことから、スコットはクレアたちに痴漢扱いされてしまう。すっかり腹をたてたスコットは、小型艇でジェイナスを飛び出すが、ボギーが敵の襲来を告げた。ロディたちがスコットの救助に向かったが、敵の姿は見当たらない。どうやらボギーの誤作動が原因だったらしい。

 ジェイナスに帰艦する途中、敵の監視衛星を発見したロディは内部に潜入。無人の管制室を破壊して脱出したが、何者かがバイファムに乗り込んでいたことに、まったく気づいていなかった。

 無事に戻ることができて機嫌も直したスコットは、自分の部屋でくつろいでいた。そこへ不気味な声が聞こえてくる。バイファムに紛れ込んだ敵のスパイによる妨害活動かと、子どもたちは捜索を始める。すると、怪奇現象が連続した上、ボギーがふたたび敵の来襲を警告する。今度は本物だった警告に従い、子どもたちは敵を撃退した。

 戦闘の後、バイファムに乗ってきたのは、小動物であることが判明し、子どもたちはほっとする。しかし、ブリッジが停電した上に幽霊が現れ、艦長を恨むと叫ぶのだった。ジェイナスの過去を探ろうと資料室に向かうロディたち。

 資料室で判明したジェイナスの過去に起きた失踪事件について聞かされたスコットは、その謎を解決すべく、全員で事件の現場である13号倉庫に向かおうと決意する。だが、捜索行のさなか、スコットを残して全員が行方不明になってしまった。

 スコットは勇気を振り絞り、キッチンルームにいるらしい12人を救出に向かう。だが、そこで彼を待っていたのは、スコット16歳の誕生日を祝う、パーティであった。すべては、ボギーに残されていたプログラムを利用して、スコットを驚かせようという演出だったのである。