STORY

銀河漂流バイファム

“ケイトの記憶”涙の奪回作戦!!

 ジェダたちリベラリストは地球軍の協力で政府軍を打倒、臨時新政府を樹立していた。一触即発の状態に変わりないものの、平和が訪れたことは間違いない。地球とククトの友好をアピールする式典が開催されることになり、招待されたロディたちは、ふたたびククト星を訪れた。
 ククト星の空港ロビーで、カチュア、ジミーと再会し、喜ぶ子どもたち。そして、歓迎の午餐会のさなか、ロディは見知らぬ女性から呼び出しを受ける。ネラと名乗った女性は、ミューラァがロディに会いたがっていると告げた。

 翌日、過密スケジュールの中を抜け出し、指定された宿に向かったロディの前に、正真正銘のミューラァが現れた。驚く間もなく、彼は1枚の写真を取り出した。なんと、そこに映っているのは、ケイトである。地球人の捕虜であった彼女を、ミューラァが保護していたというのだ。宿の2階でケイトに再会し、喜ぶロディ。だが、ケイトは捕虜として尋問されたショックで、記憶を失っていた。

 ロディから話を聞いたスコットとバーツもケイトに会いに行くが、結果は同じだった。彼らは悩みつつも、スコットの決断で、他の子どもたちにもすべてを話した。その結果、スコット一人を式典に出席させることにして、他の12人は宿舎を抜け出した。

 子どもたちはケイトとともに、不時着したままになっているジェイナスを訪れた。懐かしい場所に感激する子どもたちだったが、ケイトの記憶は蘇らない。そこに子どもたちを追った臨時政府の警備隊が迫るが、子どもたちはロディの活躍で追跡を振り切る。

 その夜、スコットがたった一人で式典に出席している間、子どもたちは湖のほとりでキャンプを張った。それでもケイトの記憶は戻らず、一同が地球へ帰る朝がやってきた。

 ケイトやカチュア、ジミーに別れを告げ、シャトルに乗り込む子どもたち。だが、シャトルのエンジンが始動した轟音が、ケイトの心になにかを呼び覚ました。

 シャトルを追って駆けてくるカチュアの表情を窓から見たロディは、“素晴らしいこと”が起きたと、気づくのだった……。